【浦上教会の被爆マリア】
長崎市の教会の中で有名なのが大浦天主堂と浦上天主堂。
クリスチャンでなくてもきっとこの二つの教会の名前は知っていると思います。
それほど有名。
中でも浦上天主堂は1914(大正3年)に建てられた教会です(←もともとは)。
ここには「被ばくマリア」があります。
戦争の怖さや悲惨さを伝えるマリア様を、ぜひ見ていただきたいと思います。
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この浦上天主堂一躍有名になったのは原爆の爆心地に近かったということ
当時は原爆の影響で教会全体が一瞬にして崩れ、しんぷさま2名と信徒十数人もなくなったとか。
その教会の一部は現在爆心地公園や爆心地側の史料館に保存されている。
この教会、
信者の方以外は入れない観光客は入れないとずっと以前に聞いていた私。
調べもしないで「そうか…中は見られないんだ。」と、勝手に思っていた。
でも先日、どうしても浦上教会を見たいという友人に誘われ行ってみると…ドアが開いてる!
それを見た友人は、「中に入るのは、まずいんじゃない?」という私を残し、すたすたと中に入っていってしまった。
(後で思い出したのですが友人はクリスチャンでした)
私も慌てて、あとに続く。
中は日曜の夕方のミサの準備中、そこで初めて中を見た。
広くてきれいで…
浦上教会の中ってこんな感じだったんだ。
テレビで見た教会にはたくさんの人が集まって写っていた光景。
でも今はほぼ誰もいない、静かな空間を独り占め。
教会の中は素晴らしかったけど、私にはもう一つ見たいものが。
それは「被爆マリア」。
このマリア様は当時の教会に飾られていたもので、
崩れ落ちた教会の瓦礫の中で拾われ、
東北(北海道?)の教会で保管されていたものが里帰りした…と
だいぶ前にテレビでいっていたのが忘れられなかった。
「このマリア様は見たい」
思ってはいたが、中に入れるのは信者さんだけと聞いていたので見ることもできない。
見られるのはテレビの画面の中でだけ。
…と思っていた。
実はすたすたと入っていた友人の後を追った私、
そこで教会の中にポストカードや本など売っているのを見かけた。
そこにはあの被爆マリアのカードも。
よかったカードだけど出会えた。
そう思い、カードを買って教会の中を見て外に出ようと思った時、目線の先にはあの被爆マリアが。
壁に飾ってあったのか。
やっと出会えた。
色々の説明も書いてあったけど、それも目に入らず。
しばらくはそこを動くことが出来ない私。
浦上の教会には被爆資料館というものもあり、
てっきりそこに行かなければ見られないと思っていた被爆マリア。
実は教会の中でいつも
たくさんの人を見守る存在になっていた…ということに初めて気がつきました。
信者の方にとってはいつも見守っていてくれる身近な存在。
戦争の怖さ、戦争の悲しさ…
色々な思いを感じて、ぜひ見ていただければと思う。
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